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田中 忠夫
Thermochimica Acta, 532, p.60 - 64, 2012/03
被引用回数:27 パーセンタイル:66.76(Thermodynamics)環境中に存在するフミン酸などの腐植物質は、多くの陽イオン性金属元素と錯体を形成することから、放射性廃棄物の処分によって環境中へもたらされる放射性核種の環境中移行にも影響を及ぼすことになる。本研究では、Aldrich社製のフミン酸を用いてコバルトとの錯体形成挙動をフミン酸の分子サイズとの関係から調べるとともに、サイズ分画したフミン酸が有する官能基の種類,密度を分析した。コバルトとフミン酸との反応には、共有結合性の内圏型錯体と静電的相互作用の外圏型錯体が存在し、フミン酸濃度が1ppm以下と低い場合に、分画分子量10万以上のフミン酸と外圏型錯体を優先的に形成することを示した。このような反応の選択性は、フミン酸のサイズによって異なる官能基の構造,種類及び密度に起因したものと推察した。
黄 錦涛; 古川 智弘; 青砥 紀身
Thermochimica Acta, (405), p.61 - 66, 2003/00
NaFe複合酸化物のひとつであるNa4FeO3について、590717Kの温度範囲で高温質量分析計による蒸気圧測定を実施したところ、Na4FeO3はNa3afeO3とNa蒸気に分解することが観察された。ナトリウム蒸気圧の温度依存性測定から、Na3FeO3の生成ギブスエネルギ-fg°は、以下の式で表される。fg°(Na3FeO3)=-1168629+338.34T
黄 錦涛; 古川 智弘; 青砥 紀身
Thermochimica Acta, (405), p.67 - 72, 2003/00
NaFe複合酸化物の熱力学実験デ-タが十分にそろっていないために、これまでに報告されているNa-Fe-O3元系平衡状態図は必ずしも正しい結果を示しているとはいえない。文献デ-タの調査と著者らが報告した示差走査熱量測定(DSC)および蒸気圧測定結果により、Na4FeO3、Na3FeO3およびNa5FeO4のような主たるNaFe複合酸化物の熱力学デ-タを評価し、さらに相平衡状態解析を可能にした。本稿では3元化合物の安定性について議論する。